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【初めての前衛書(書き方編②)】~前衛書で「海」を書こう

【初めての前衛書(書き方編②)】~はじめに

こんにちは。
書家のyukoです。
今回は、前衛書で「海」を書こうです。

前回は、
3つの基本的な筆づかい
順筆、逆筆、側筆を使って、
線を重ねるという方法で
前衛書を書いていったと思います。
前回の記事はこちら↓
https://syodo-art.com/%e3%80%90%e5%88%9d%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e5%89%8d%e8%a1%9b%e6%9b%b8%ef%bc%88%e6%9b%b8%e3%81%8d%e6%96%b9%e7%b7%a8%e2%91%a0%ef%bc%89%e3%80%91%ef%bd%9e%e5%89%8d%e8%a1%9b%e6%9b%b8%e3%81%ae%e3%81%af/

今回は、
その方法を基礎として
「海」という漢字を題材にして、
前衛書を書いていこうと思います。

「前衛書を書いて下さい」といわれて、
何を書けばよいかわからないと思います。
そこで、漢字1文字題材として、
漢字から少しずづ変化を加えて、
前衛書にしてみます。

私も実際、
この方法で前衛書を習いはじめました。

これが一つできれば
色々な漢字を前衛書にすることができるので
とってもおすすめな方法です。

また、前衛書とは何かと解説しているものは
以下の記事を参照してみて下さい。
https://syodo-art.com/%e3%80%90%e5%88%9d%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e5%89%8d%e8%a1%9b%e6%9b%b8%e3%80%91%ef%bd%9e%e3%81%af%e3%81%98%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e4%ba%ba%e3%81%a7%e3%82%82%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b%e5%89%8d/

【初めての前衛書(書き方編②)】~前衛書にする1文字を調べよう

「海」という字を辞書で調べよう

「海」という字を書道の辞書で調べてみましょう。
書道辞典というものがあって殷時代からの
歴代の字がのっている辞典があります。
「海」と書道辞書引くと、
様々な書風、書体の字を見ることができます。

書道辞書を持っておくと、
臨書をする時に書き順を確認したり
創作する時のヒントになったりと
1冊あるととても便利です。

辞書を持っていない方は、
まずは、書道アプリをダウンロードして
もらって使うのも良いと思います。
以下に書道アプリと書道辞書の
URLを貼っておきます。

書道アプリで「書道辞書」というものがあるので、
ダウンロードしていただいて使うのもおすすめです。
以下のURLに詳しく書かれています。
https://my-best.com/6377

書の辞典は以下を参考にしてみて下さい。
私は、学生時代に②の辞書を購入しいまだにを使っています。
書道をするのであれば1冊もっておくと便利です。
①新書源
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E6%9B%B8%E6%BA%90-%E4%BA%8C%E7%8E%84%E7%A4%BE%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4544120063/ref=d_pd_vtp_sccl_2_4/358-8788268-8654132?pd_rd_w=ACz6J&content-id=amzn1.sym.cbb45385-7b99-44b7-a528-bff5ddaa153d&pf_rd_p=cbb45385-7b99-44b7-a528-bff5ddaa153d&pf_rd_r=SGTH2NZR0JYM2QDHMQW1&pd_rd_wg=t5zE1&pd_rd_r=ef65033b-786d-4ade-a4ef-b7d00e97ecac&pd_rd_i=4544120063&psc=1
②新書道字典―書源普及版
https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E6%9B%B8%E9%81%93%E5%AD%97%E5%85%B8%E2%80%95%E6%9B%B8%E6%BA%90%E6%99%AE%E5%8F%8A%E7%89%88-%E8%97%A4%E5%8E%9F%E9%B6%B4%E6%9D%A5/dp/4544012082/ref=d_pd_vtp_sccl_2_3/358-8788268-8654132?pd_rd_w=ACz6J&content-id=amzn1.sym.cbb45385-7b99-44b7-a528-bff5ddaa153d&pf_rd_p=cbb45385-7b99-44b7-a528-bff5ddaa153d&pf_rd_r=SGTH2NZR0JYM2QDHMQW1&pd_rd_wg=t5zE1&pd_rd_r=ef65033b-786d-4ade-a4ef-b7d00e97ecac&pd_rd_i=4544012082&psc=1
③角川書道辞典
https://www.amazon.co.jp/%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%9B%B8%E9%81%93%E5%AD%97%E5%85%B8-%E4%BC%8F%E8%A6%8B-%E5%86%B2%E6%95%AC/dp/4040203003/ref=asc_df_4040203003/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=280476021313&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=13287280127117280368&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009343&hvtargid=pla-525496160850&psc=1&th=1&psc=1

【初めての前衛書(書き方編②)】~前衛書にする1文字を決めよう

題材とする「海」を辞書の中から1つ決めよう

辞書を引くと、
楷書、行書、草書、隷書、篆書など
様々な書体が書かれてあると思います。

今回は、行書の「海」を1つ選んでみて下さい。
その1つを題材にして書いていきます。

選ぶ基準としては、
①習ったことがある書体
例)行書を習ったことがあるから行書
②自分の気に入った造形
例)この字の形が気に入った
③絵画的要素の入った字を選ぶ
例)殷の時代の甲骨文や金文は絵のような
字でおもしろい
★参考にしてみて下さい。

【初めての前衛書(書き方編②)】~決めた1文字「海」を臨書しよう

辞書の中から選んだ字を臨書する

まず、
辞書の中で選んだ字を
お手本にして書きます。(臨書します)
ここからどんどん変化させていきます。

前衛書なのに臨書からはじめる理由

古典(お手本)は何千年を経て、
現代に残った素晴らしい書です。
そういった、美しい表現のものを
取り入れると、
自分にはないリズムや空間の使い方を
前衛書に取り入れたいからです。
(また、慣れてきたら
臨書からはじめない時もあります。)

【初めての前衛書(書き方編②)】~「海」の字を変化させよう①

1枚目に書いたものを見て、2枚目を書く

1枚目に書いたものを見て
自分のリズム2枚目を書いてみました。
最初の1画目を水のしぶきがとんだ
イメージで書きました。

【初めての前衛書(書き方編②)】~「海」の字を変化させよう②

2枚目に書いたものを見て、3枚目を書く

2枚目に書いたものを見て、
3枚目を書きました。
もっと変化をつけたかったので、
線の太さを変えたり、側筆を使ったりしました。

【初めての前衛書(書き方編②)】~「海」の字を変化させよう③

3枚目に書いたものを見て、4枚目を書く

3枚目に書いたものを見て、
4枚目を書きました。
もっと変化をつけたかったので、
水しぶきがとんだりはねたり踊っている
イメージで書きました。

【初めての前衛書(書き方編②)】~「海」の字を変化させよう④

4枚目に書いたものを見て、5枚目を書く

4枚目に書いたものを見て、
5枚目を書きました。
水しぶきの美しさを表現したかったので、
線をへらし点を増やしました。
また強い線も減らしました。

【初めての前衛書(書き方編②)】~「海」の字を変化させよう⑤

5枚目に書いたものを見て、6枚目を書く

5枚目に書いたものを見て、
6枚目を書きました。
水しぶきが上から下に落ち、
様々なところに広がっていくイメージ
上から水しぶきが落ち、
下の塊は、水しぶきが右側の方向に進んでいる

ように書きました。

筆や墨を使っている書いている間に、
「美しい水しぶき」
表現したい自分の思いが浮かびました。

こんなふうに、ルールにとらわれず、
自由な発想で書いてみると楽しめると思います。
書はお手本通り書くので、最初は自由に書くのは、
難しいかもしれませんが、
「自分の楽しい」を大切にして書いて
いただければと思います。

【初めての前衛書(書き方編②)】~まとめ

・最初は臨書からはじめ少しずつ変化させて書いていく
・自分の思いや楽しさを大切に自由に書く

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