【初めての前衛書(書き方編①)】~はじめに
こんにちは。
書家のyukoです。
今回は、はじめての前衛書の書き方です。
「前衛書」って
「どうやって書けばいいの?」
「紙に筆をこすりつけているだけ?」
「前衛書に書き方はあるの?」
と前衛書をされたことがない方から
よくお聞きします。
前衛書は自由度が高すぎて、
センスがある人だけ書ける書
だと思われがちです。
しかし、前衛書も一つづつ練習していくと
必ず上手になります。
センスも磨かれます。
そんな前衛書を全く書いたことがない方が
一番初めにする前衛書の練習方法をお伝えします。
前衛書を書く前に、
前衛書とは何かを解説している記事があります。
この記事を読んでから、
書くのをおすすめします。
https://syodo-art.com/%e3%80%90%e5%88%9d%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e5%89%8d%e8%a1%9b%e6%9b%b8%e3%80%91%ef%bd%9e%e3%81%af%e3%81%98%e3%82%81%e3%81%a6%e3%81%ae%e4%ba%ba%e3%81%a7%e3%82%82%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8b%e5%89%8d/
【初めての前衛書(書き方編①)】~前衛書の3つの基本の筆づかい
前衛書の3つの基本の筆づかい
前衛書には、まず知っておきたい基本の筆づかいが3つあります。
・「順筆(じゅんひつ)」
・「逆筆(ぎゃくひつ)」
・「側筆(そくひつ)」
前衛書は、絵ではなく書なので、
書でならった筆づかいで前衛書を書いていきます。
これが、絵とは異なる最大の違いかもしれません。
3つの筆づかいで前衛書を書くと
多彩な作品になります。
*書家さんによって色々な考え方があります。
この3つの筆づかいだけではないです。
前衛書の基本の筆づかいが異なる書家さんも
います。
【初めての前衛書(書き方編①)】~基本の筆づかい(順筆)
【順筆(じゅんぴつ)】
順筆とは、
「筆の軸が先に進み、筆の穂先が後から続く」ことです。
言葉ではわかりにくいですが、
「鉛筆の持ち方」と同じです。
例えば、
楷書の「トン・ス・トン」の書き方も順筆の一つです。
【初めての前衛書(書き方編①)】~基本の筆づかい(逆筆)
基本の筆づかい【逆筆(ぎゃくひつ)】
逆筆とは、
「起筆を書く時に、進む反対方向へ筆を入れる筆づかい」です。
文章だけだとわかりにくいので、分かりやす動画を載せておきます。
前半の20秒くらい見ただけで書き方が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=lSmQXQ6V4aw&ab_channel=%E6%9B%B8%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%81%93%E8%A6%8B%E3%81%9F%E3%81%84
【初めての前衛書(書き方編①)】~基本の筆づかい(側筆)
基本の筆づかい【側筆(そくひつ)】
側筆とは、
「筆を寝かせて書く筆づかい」です。
こちらも、側筆のことを説明した動画を載せておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ypz8Mtks0CI&ab_channel=%E6%9B%B8%E9%81%93%E3%81%AE%E5%85%88%E7%94%9F%E5%9C%9F%E4%BA%95%E7%85%8C%E8%88%9F
【初めての前衛書(書き方編①)】~基本の筆づかいを練習しよう
半紙で基本の筆づかいを使っていろいろな線を書こう
基本の筆づかいを理解したら、
次に、
3つの基本の筆づかいを使って、
様々な線を書いていきましょう。
「この線できていない」というのではなく、
実験的に色々試すつもりで、
楽しんで書くことがポイントです。
例1)順筆で線の太さを変える
例2)逆筆で筆を割って掠れを出す
例3)側筆で幅の広い線・細い線を書く
【初めての前衛書(書き方編①)】~基本の筆づかいで前衛書を書こう
3つの筆づかいを使って線を重ねてみましょう。
まず、
①~⑥の説明に従って
まねをして書いてみましょう。
お手本ではないので、
形が違っていても何も問題ありません。
ここでのポイントは、
「線を重ねる」ことです。
一度書き終わったら、
同じ要領で自分なりに
書いてみるとよいと思います。
【初めての前衛書】~まとめ
・順筆、逆筆、側筆の3つの筆づかいで書いてみる
・線は重ねる
・線は重ねる
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