【初めての前衛書(解説編)】~はじめに
こんにちは。
書家のyukoです。
今回は、「前衛書」のはじめての人でもわかる解説です。
「前衛書」といったら
「何か難しそう。」
「よく見てわからない。」
そんな声が聞こえてきそうです。
意外に前衛書を知ると、
書くのも見るのも面白くなると思います。
全く前衛書を知らない方が
前衛書とは何かをお伝えします。
【初めての前衛書(解説編)】~「前衛書」とは
前衛書とは、「文字の制約を超えた独自の書の表現」
書で自分の思いを表現しようとした時、
「文字」の形から外れないように、
作品をつくります。
それでは、自分の表現がしきれない。
そこで、文字という縛りをなくした
「文字の制約を超えた独自の書表現」
が生まれました。
それが、前衛書です。
分かりやすいように書きましたので
もう少し深く知りたい方は
以下のHPを参照して下さい。
①https://www.keiseikai-shodo.com/%EF%BD%86%EF%BD%81%EF%BD%91/%E5%89%8D%E8%A1%9B%E6%9B%B8%E3%81%A8%E3%81%AF/
②http://www.mainichishodo.org/gendai/zenei/
【初めての前衛書(解説編)】~「前衛書」の呼称による違い
「前衛書」には呼称があります
「前衛書」には他の呼称があります。
「墨象」「抽象書」「自由書」
という呼称もあります。
ほぼ同じ意味とされています。
【初めての前衛書(解説編)】~前衛書の「文字性」と「非文字性」
前衛書の「文字性」と「非文字性」
前衛書には大まかに分けて2種類あります。
「文字性」の前衛書と
「非文字性」の前衛書です。
【初めての前衛書(解説編)】~「文字性」の前衛書
「文字性」の前衛書は「言葉」をよりどころに
「文字性」の前衛書は、
「言葉」をよりどころにしています。
【初めての前衛書(解説編)】~「文字性」の前衛書の作品例と解説
「文字性」の前衛書「日日是好日」の解説
具体的に、
前衛書作品で説明していきます。
上記の作品を見て下さい。
「日日是好日」という作品名で
「日日是好日」という「言葉」をよりどころにした
「文字性」の前衛書で書きました。
「日日是好日」の意味は、
「毎日毎日が素晴らしい」という意味です。
素晴らしい一日は、
一度して同じ「素晴らしい日」はないので、
「日」の3つの文字を変化させました。
素晴らしいといっても、
「ささやかな素晴らしい日」や
「人生が変わるくらいの素晴らしい日」
「悲しいことがあって感謝できた素晴らしい日」も
あると思います。
こんなふうに自分の思いを込めることができるのが、
前衛書の醍醐味だと思います。
【初めての前衛書(解説編)】~「非文字性」の前衛書
「非文字性」の前衛書は「言葉」以外のものをよりどころに
「非文字性」の前衛書は、
「言葉」以外をよりどころにしています。
【初めての前衛書(解説編)】~「非文字性」の前衛書の作品例と解説
「非文字性」の前衛書「雛の後追い」の解説
具体的に、
前衛書作品で説明していきます。
上記の作品を見て下さい。
「雛の後追い」という作品名で、
「0歳の娘の後追いの可愛い様子」をよりどころにした
「非文字性」の前衛書を書きました。
「文字」からでなく、
大好きな娘の様子を表現した
「自分が大切にしている様子」を
よりどころにした作品です。
身長の高いほうが「母親」で
低いほうが「娘」を表現しています。
文字性のあるものより、
絵画的な表現に近くなります。
では、これは書ではなく、
絵ではないかという方もおられます。
このお話は、長くなりますので
別記事で解説したいと思います。
ここでは、
文字から離れて
「様子」や自分の思いなどもよりどころに
作品ができるということを
理解していただければと思います。
【初めての前衛書(解説編)】~まとめ
・「前衛書」は「文字の制約を超えた独自の表現」
・「前衛書」は「文字性」のあるものと「非文字性」のものと2種類ある。
・前衛書は自分の思いを表現できる
・「前衛書」は「文字性」のあるものと「非文字性」のものと2種類ある。
・前衛書は自分の思いを表現できる
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