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【臨書の解説と方法】知ってるだけで書が上達する臨書の仕方

黄山谷(書家)の臨書(形臨)

【臨書の解説と方法】~はじめに

こんにちは。
書家のyukoです。
今回は、『臨書』の解説です。

書道を嗜むうえでかかせないのが
「臨書」
ここでは、臨書の解説だけではなく、
書が上達する臨書の学習方法の解説
していきたいと思います。
特にここでは一番大切な「形臨」中心に
解説していきます。

初めての方向けに
おすすめの臨書手本も
別記事で解説しています。
合わせてお読みください。
https://syodo-art.com/%e3%80%90%ef%bc%95%e3%81%a4%e3%81%ae%e6%9b%b8%e4%bd%93%ef%bc%88%e6%a5%b7%e3%83%bb%e8%a1%8c%e3%83%bb%e8%8d%89%e3%83%bb%e9%9a%b7%e3%83%bb%e7%af%86%ef%bc%89%e3%81%ae-%e7%89%b9%e5%be%b4%e3%82%84%e3%81%8a/

【臨書の解説と方法】~臨書とは

臨書とは「先人の優れた書をお手本」として書くこと

「臨書」とは、
古典*などの優れた筆跡を
手本として書くことです。
*先人が残した、過去の優れた書跡をまとめた言い方

【臨書の解説と方法】~臨書の学習が必要なわけ

古典を臨書する意味とは

様々な表現の書を書きたいと思った時、
やはり自分だけでは限界がきます。
そういった時に、
古典(過去の先人たちが残してくれた筆跡)を
まねることによって、
書き方だけではなく、リズム、間の取り方など
自分では思いつかないような技術を身に付ける
ことができます。

【臨書の解説と方法】~臨書の種類は3つ

3つの臨書ー「形臨」「意臨」「背臨」

臨書の種類は3つあります。
「形臨(けいりん)」
「意臨(いりん)」
「背臨(はいりん)」
取り組む順番は、
「形臨」→「意臨」→「背臨」です。

「守離破」という言葉をご存知でしょうか?
「臨書」をこれにあてはめるとわかりやすいと思います。

「形臨」→「守」ー古典に忠実に書く
「意臨」→「離」ー部分的に取り入れて書く
「背臨」→「破」ー古典から離れて書く
詳しくは下記で説明していきます。

【臨書の解説と方法】~臨書の種類「形臨」

形臨ー隷書「何紹基」の真似をした字

字の形筆の使い方を重きにおいて書く「形臨(けいりん)」

古典の字形(字の形)用筆(筆の使い方)
全く同じに書こうとする書き方です。
臨書で最も基礎となる部分で、
書道が上達したからといって、
この学習方法をやめることはありません。
書を嗜むうえでほとんどの方は、
形臨をし続けています。

臨書の解説と方法】~臨書の種類「意臨」

意臨ー隷書「何紹基」の筆使いで書いた作品

雰囲気リズムを重きをおいて書く「意臨(いりん)」

雰囲気リズムなど、
形以外の要素に重点を置いて
書こうとします。
書き手によって、どの古典の部分を
取り入れるか選択します。

【臨書の解説と方法】~臨書の種類「背臨」

背臨ー隷書「何紹基」の雰囲気を取り入れて書いた作品

古典を見ないで書く「背臨(はいりん)」

古典を見ずに書くのが「背臨」です。
これは、古典を良く学んだ後に書く方法です。

古典を見ずに書くので、
自分がどこまで古典を学んで身についているか
が確認できる臨書方法です。

また、「背臨」をした後、
「形臨」に戻ると
古典の素晴らしさを再確認できます。

【臨書の解説と方法】~「形臨」を始める前に「目習い」

「念」という字の目習いのメモ

実際に書く前に「目習い」をしよう。

「目習い」とは、
「字を書く」練習ではなく
字を書く前にする「字を観察する」ことです。

写真を見て下さい。
漢字の「念」を見て
「疎密をつける(つまっている所と空いてる所)」
「最後の払いは筆をいったん離して書くと、強くなる」
などです。

「目習い」のことが書かれてある記事が以下のものがおすすめです。
https://www.p-life.net/2020/04/blog-post.html#:~:text=%E7%9B%AE%E7%BF%92%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%8C%E5%AD%97,%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E8%A9%A6%E3%81%BF%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%AD%E3%80%82

【臨書の解説と方法】~「形臨」の上達ポイント①「拡大コピー」

「臨書する部分の拡大コピー」を2枚する

古典を拡大コピーして、
字の形や間の取り方
良く観察することができ
「目習い」がしやすくなります。

その時に、おすすめなのが
「1文字を2枚拡大コピー」
するのがとってもおすすめです。
1枚目ー「目習い」したことを書き込み
2枚目ーお手本にしてその字を見て書きます。

【臨書の解説と方法】~「形臨」の上達ポイント②「罫線の下敷き」

「罫線の下敷き」を使う

罫線のついている下敷きを使うと、
線の微妙な傾き字の配置など
とてもわかりやすくや字形をとらえすいです。
下記に罫線のついている下敷きをのせておきます。
字の大きさにあわせて選択すればよいと思います。

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E6%9B%B8%E9%81%93%E7%BD%AB%E7%B7%9A%E4%B8%8B%E6%95%B7%E3%81%8D&adgrpid=116458725983&gclid=Cj0KCQjwpeaYBhDXARIsAEzItbGAwjlYFcGFqvsbeczguch0z5zKaoFAVZphvBqTg_E3X3lwC9elyVYaAmJ2EALw_wcB&hvadid=499012561896&hvdev=c&hvlocphy=1009343&hvnetw=g&hvqmt=b&hvrand=3264459779348741130&hvtargid=kwd-383566547277&hydadcr=12796_11184290&jp-ad-ap=0&tag=googhydr-22&ref=pd_sl_3rqyg9o4wh_b

【臨書の解説と方法】~「形臨」の上達ポイント③「原寸大のお手本」

「原寸大のお手本」を用意する

「原寸大」のお手本を用意すると、
とってもまねしやすく書きやすいです。
例えば、半紙に4文字の言葉を書くとすると、
半紙サイズの4文字入ったお手本を用意します。

用意の仕方として以下のものを参考にしてください。
①原寸大お手本を購入する
・はじめて方向けの楷書の本です。
https://www.nigensha.co.jp/book/b558586.htm
・はじめての方むけの仮名の本です。https://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E5%AF%B8%E6%89%8B%E6%9C%AC-%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%80%881%E3%80%89%E5%8D%8A%E7%B4%99%E3%81%AB%E4%BF%B3%E5%8F%A5%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%8F-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E7%BF%A0%E4%BA%AD/dp/454401462X
②書道教室の先生に書いてもらう
書道教室に行っている人は書いてもらっても良いと思います。

【臨書の解説と方法】~まとめ

・臨書は3種類ある
(形臨、意臨、背臨)
・臨書する前に目習い
・形臨の上達ポイント3つ
(拡大コピー、罫線下敷き、原寸大手本)