【初めての仮名⑤連綿編】~はじめに
こんにちは。
書家のyukoです。
今回は、
「仮名の連綿」の分類です。
仮名の連綿は、
仮名の美しさの一つです。
目に見るだけではなく、
書いてみると、
連綿のリズムの心地よさ
が感じられます。
お手本通りに
書くことも大切ですが、
連綿の軽やかなリズムを
味わっていただければと
思います。
また、連綿の仕方を理解
することで、手本がなくても、
品のある美しい仮名文字
が書けるようになります。
楽しんで取り組んで
いただければと思いまます。
この分類は、しっかりと完璧にする
というものではなく、
頭の片隅においていたら役に立つ
というものです。なので、肩の力
を抜いて楽しんでもらえればよい
と思います。
【初めての仮名⑤連綿編】連綿線とは
「連綿(れんめん)」とは、文字をつなげて書くことです。
1文字1文字を書くのではなく、
2文字3文字続けて書くことをいいます。
もともとは速く書くために生まれてきたようですが、
次第に美しさを求めれれるようになりました。
仮名には、文字のつながりが生み出す流れの美しさが感じられます。
【初めての仮名⑤連綿編】分類①自然につなげる
上の文字を書き終えたところから、
下の文字を書き始める。
1文字1文字を自然な流れで
続けるのがポイントです。
書くときのコツは、
「2文字を1文字」と
思って書くことです。
一文字一文字つなげるぞと思うと
バラバラで統一感のない字に
なってしまいます。
以下、写真で参考にしてみて下さい。
【初めての仮名⑤連綿編】分類②最終画を延長
上の文字の最終画を延長し、
次の文字の1画目に入る。
字と字を連綿するのに、
字の構造的にうまくいかない
場合があります。
そういった時は、
1文字目の最終画の線を
伸ばし2文字目に
つなげます。
分類①は自然に
つながりましたが、
自然につながらないものは、
このようにして、連綿線を延長します。
以下、写真で参考にしてみて下さい。
【初めての仮名⑤連綿編】分類③連綿線を加える
上の文字を書き終えたところから、
連綿線を加えて、2文字つなげる。
連綿が、
「自然につながらない」
「最終画も延長できない」
となると、
1文字目と2文字目の間に
連綿線を加えます。
以下、写真で参考にしてみて下さい。
【初めての仮名⑤連綿編】分類④文字が一体となる
上の文字の最終画と下の文字の1画目とが一体になる。
上の文字の最終画と
下の文字の1画目が
似ていると、
一体となることがあります。
この方法を使うと、
文字数が多くても、
縦に短く書けます。
一体になる分、
線も省略されているので、
「簡素の美」も感じられます。
以下、写真で参考にしてみて下さい。
【初めての仮名⑤連綿編】分類⑤複合的に合わさる
3文字、4文字がつながった連綿
最後は、色々な連綿が
複合した連綿です。
法帖(お手本)によれば、
1行まるまるつながっている
ものもあります。
自然につながっているものもあれば、
連綿線を加えたものもあります。
以下、写真で参考にしてみて下さい。
【初めての仮名⑤連綿編】もっと色々な連綿を見るには
連綿辞典という辞典があります。
多くの種類の連綿が書かれてあります。
買うほどでもないですが、
(仮名を本格的にする方は別ですが)
図書館で閲覧してもよいかもしれません。
以下、参考にしてみて下さい。
https://www.amazon.co.jp/%E5%90%8D%E7%AD%86%E3%81%8B%E3%81%AA%E9%80%A3%E7%B6%BF%E5%AD%97%E5%85%B8-%E4%B8%AD%E7%94%B0-%E5%89%9B%E7%9B%B4/dp/4760112839?language=ja_JP
【初めての仮名⑤連綿編】~まとめ
連綿の分類は以下の5つ
①自然につなげる
②最終画を延長
③連綿線を加える
④文字が一体となる
⑤複合的に合わさる
(参考文献:書道Ⅰ 高校学校芸術用 東京書籍)
①自然につなげる
②最終画を延長
③連綿線を加える
④文字が一体となる
⑤複合的に合わさる
(参考文献:書道Ⅰ 高校学校芸術用 東京書籍)
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